芳香浴の楽しみ方・使い方 | アロマと暮らす

芳香浴の楽しみ方・使い方

アロマを楽しみたい

アロマテラピーを楽しむには、まず芳香浴から始めるのがおすすめです。こちらのページでは、芳香浴の楽しみ方をご紹介いたします

芳香浴とは? ~香りを空間に広げて楽しむ方法~

アロマテラピーでは、アロマオイル(精油・エッセンシャルオイル)の香りを空間に広げて楽しむことを「芳香浴(ほうこうよく)」と呼びます。
芳香浴は、おうちにあるものを使って簡単に始めることができます。
ここでは初心者でも簡単に芳香浴を楽しめる方法をご紹介します。
最初は、特別な道具なしで、アロマオイル(精油・エッセンシャルオイル)の香りを楽しむところから始めてみましょう!

ハンカチやティッシュなどに垂らす

ハンカチやティッシュペーパーに精油を1~2滴垂らして香りを楽しみます。
特別な道具を必要としない、一番手軽な方法です。
近くに置いておくだけで香りを楽しむことができます。

★こんなシーンに
外出先で気分をチェンジしたい時に。香りをつけたハンカチをバッグに忍ばせてお出かけすれば、バックを開けた時にもふわっといい香りが広がります。 「家族で香りの好みが違うので、お部屋全体に香りを広げられない」という場合にも。

注意点
※布に使う場合、精油によってはシミになることがあります。汚れてもよい箇所で試してから使用してください。 ※家具や布製品の上に置く場合は直接置かないように注意しましょう。 ※精油が付いたハンカチやティッシュでお顔や、目などに間違って使わないように注意しましょう。

アロマストーン

珪藻土やセラミック、素焼きなどの「アロマストーン」に精油を2~3滴垂らして楽しみます。
天然の香りは自然に揮発して消えるので、特別なお手入れもいりません。
水洗いなどをしなくても繰り返し使えて便利です。

★こんなシーンに
お休み前の枕元や仕事中のデスク周りに。持ち運びしやすいアルミ缶入りタイプもあるので、精油と一緒に旅行先に一緒に連れて行っても。

▼アロマストーン

アロマネックレス・アロマシール

アロマネックレスやアロマシールは「香りと一緒に移動」ができるグッズ。
ネックレスは、ティッシュなどに精油を垂らしてセットするものや、精油を直接ネックレスに垂らすタイプなど様々なものがあります。
アロマシールは精油を垂らして洋服やマスクの外側に貼って使用でき、手軽に香りを楽しめます。
ジャケットやシャツのポケットの内側などに貼ることもできるので、目立たず使用できるのもうれしいポイントです。

★こんなシーンに
外出時や通勤時に。仕事で集中したい時、リラックスしたい時など香りが近くにあるといいな、と思った時いつでも。

▼ネックレス ▼アロマの風 ▼アロマシール(ピタッとアロマクリア)

リードディフューザー

精油の入った瓶に木やラタン(籐)のスティックを差して香りを楽しむ器具を「リードディフューザー」「スティクディフューザー」と呼びます。
デザインや大きさなど様々なものがあり、インテリアとしても楽しむことができます。

★こんなシーンに
お客様をお迎えする玄関やトイレに、インテリアも兼ねて。小さいサイズのスティクディフューザーなら仕事中のデスク周りにも。

▼リードディフューザー

アロマディフューザー(水と一緒に使用するタイプ)

水と精油をセットし、空間に香らせるタイプのディフューザー。
熱を加えず電気の力で香りを拡散させます。
ランプの機能※も付いているものも多く、間接照明としても楽しめます。

※各メーカーによって様々なタイプがあります。ここでは照明機能のあるディフュザーについて説明させていただいています。

★こんなシーンに
お休み前の寝室で。照明を付けてほのかな明かりを楽しみながら自分時間を過ごしたいときに。

▼アロマディフューザー(水と一緒に使用するタイプ)

アロマディフューザー(原液噴霧タイプ)

精油のビンを本体にセットして使える原液噴霧タイプのディフューザーです。
水を使う必要がないので、手間もかからず衛生的でお手入れもラクです。
お気に入りの精油にアダプターを付け※、気分に合わせて精油の香りがチェンジできます。
原液噴霧タイプは大きい畳数に対応するものが多く、広い空間を香らせることができます。

※各メーカーによって様々なタイプがあります。ここでは一般的な原液噴霧タイプのディフュザーについて説明させていただいています。

★こんなシーンに
リビングなどの広い空間で、しっかり香りを広げたい時に。噴霧する間隔を調整できるものもあるので、寝室で寝る前に使用しても。

▼アロマディフューザー(原液噴霧タイプ)

マグカップとお湯を使う

 

マグカップを使う方法は、香りを楽しみながら、湯気の力で鼻やのどを潤すことかできる手軽な方法です。 マグカップにお湯(60℃~70℃くらい)を注ぎ入れ、お好みの香りの精油を1~3滴ほど入れます。
目を閉じてから立ち上がる蒸気に顔を近づけ深呼吸するようにゆっくりと蒸気を吸い込みます。
鼻・喉を潤して、リラックスすることで気持ちもほぐれます。

★こんなシーンに
芳香浴として、お客様をお迎えする直前や、お休み前にも簡単に香りを広げることができます。

注意点
※マグカップに入れたお湯を誤って飲まないようにしてください。
※蒸気吸入法を行う時は必ず目を閉じてください。(精油成分が目の粘膜を刺激する場合があります)。
※咳が出る時、喘息の方、小さいお子様は使用を控えてください

お風呂で使う


シャワーを浴びるときに、お風呂の床の隅に精油を1、2滴垂らしてシャワーを浴びます。
浴室内の温度と湿度が上がると、心地よい香りがバスルームいっぱいに広がります。
お湯と一緒に疲れもさっぱり洗い流しながら、香りも楽しんで。

※精油が肌に直接触れないように注意してください。

★こんなシーンに
朝シャワー派の方はすっきりする香りを選ぶとシャキッと目覚めるサポートに。
夜のシャワータイムにはホッとする香りを選んで。バスタイムがリラックスタイムになります。

ルームスプレーを手作りする


ルームスプレー(アロマスプレー)は、手作りすることができます。
好きな香りをブレンド(調合)すれば、あなただけのオリジナルのスプレーの出来あがりです!

[材料]
青色ペットボトルスプレーヘッド精油

[作り方]
50mLの青色ペットボトルに無水エタノールを小さじ1杯程度入れます。
そこに精油を10滴ほど入れて容器の肩の部分まで水道水を入れます。
スプレーヘッドを取り付け(ふたをして)よく振ったら完成です。

○容器について
精油を入れると容器が溶けるなど精油を入れるのに適さない素材のものもあります。
スプレー容器は、瓶または、アロマテラピー専門店で手に入るペットボトル容器など、専用のものをお使いください。

○エタノールの種類について
エタノールには、主に無水エタノールと消毒用エタノールの2種類があります。
アロマテラピーでは「無水エタノール」を使用するのが一般的です。
無水エタノールはアルコール度数が非常に高い(99.5%以上)ので精油を希釈するのに適しています。


○どこで買えるの?
無水エタノールは薬局やネット通販で購入することができます。
無水エタノールがない場合は消毒用エタノールで代用できます。


○取り扱いの注意点
無水エタノールは引火性があります。使用や保管の際は火気に十分注意しましょう。


★こんなシーンに
眠い朝のリフレッシュや、除菌、消臭に、また風邪や花粉症の時期にマスクスプレー※として使ったり、様々な用途で使えます。
持ち運びもできるので、仕事中の気分転換にもぴったりです。

※マスクをしたままのご使用はせず、マスクを外した状態でマスクの外側にスプレーしてください。
スプレーの液体が目に入らないように注意して使用してください。

精油を使用するときの注意点

精油を使用するとき全体の注意点をお知らせします。
いつくかの注意点を守れば、安全にアロマテラピーを楽しむことができます。

使用上の注意

・原液を肌に直接つけたり、飲んだりしないでください。
・妊産婦、乳幼児、また既往症のある方は使用できない精油があります。医師にご相談の上ご使用ください。
・使用中、異常が現れ垂らすぐに使用を中止し、大量の水で洗い流してください。
・キッチンなど火気を扱う場所で、精油や精油を用いて作製したものを使用する場合には注意が必要です。
※光毒性について(ベルガモット・レモン・グレープフルーツ)
・お肌に使用後すぐに日光に当たるとシミや炎症が起こる場合があります。十分ご注意ください。

保存方法について

・お子さんやペットの手の届かないところに保存してください。
・直射日光、高温多湿な場所は避け、冷暗所に保管してください。


芳香浴(ほうこうよく)には、豊かなバリエーションがあります。
目的や用途に合わせて、色々なシーンで活用してみてください。